会社に勤めている方であれば毎年必ず耳にするであろう【年末調整】。
意外とその仕組みを知らないという方も多いのではないでしょうか?
“ぼく”
“マニーハッくん”
目次
年末調整でもらえる額、その正体は?
毎年12月に行われる年末調整。
お金が戻ってくる人もいれば、徴収される人もいます。
このお金の正体は、【所得税】です。
給与明細をよく見てみると、毎月給与から所得税が差し引かれているのがわかるはずです。
どうして、年末調整をすると所得税が戻ってきたり、さらに徴収されたりするのでしょうか。
なぜ年末調整が必要なの?
毎月引かれる所得税の金額は、「源泉徴収税額表」という表によって決まりますが、これは概算の金額です。
1年分の所得税額を月々に分割して徴収する仕組みになっていて、毎月の給与の額が1年間変わらないことを前提に作成されています。
でも実際は、昇給があったり残業があったりと、変動がありますよね。
そこで年末に、1年間の実際の給与の金額で計算した所得税額と、概算で徴収した所得税額との差額を精算する必要があるわけです。
これが年末調整です。
「年末調整でお金が戻ってきたよ」という人は所得税を徴収されすぎていた、
「さらに所得税を引かれた!」という人は月々の徴収が足りなかったんだな、ということになります。
【めんどくさい?】保険料控除ってなに?
年末が近づいてくると、会社から
「保険料控除申告書を書いてください」と言われますよね。
“ぼく”
これは、年末調整の計算に必要な書類です。
自分で支払った生命保険などの保険料を、給与所得から控除(差し引き)することで、所得税を減らすことができるものです。
- 生命保険料
- 個人年金保険料
- 介護医療保険料
- 地震保険料
- 社会保険料(給与天引き以外に自分で支払ったもの)
- 小規模企業共済等掛金(確定拠出年金など)
10月頃になると、保険会社から保険料の控除証明書が送られてきますね。
1年間に支払った保険料の金額が書かれているので、保険料控除申告書に書き写し、証明書を申告書に添付します。
上記に当てはまる保険料を支払っている場合は、少しでも所得税の負担を減らすためにもきちんと申告しましょう。
所得税が還付されている人は、さらに還付金額が増えますし、
徴収されていた人は、徴収される金額を減らすことができます。
年末調整の仕組みを理解しておこう
おおまかに年末調整の仕組みについてお話しましたが、おわかりいただけたでしょうか?
今回は簡単に説明するために触れませんでしたが、保険料控除以外に住宅ローンの控除もあります。
住宅ローン控除の申告書は保険料控除よりも複雑でわかりづらいものですが、所得税の負担軽減効果は大きいです。
税金は、きちんと支払わなければなりませんが、余分に払う必要はありません。
ぜひ正しく知って、正しく節税しましょう。