株式投資において、ナンピン買いばかりしてしまっていないでしょうか?
株価が下がるとついやってしまいがちなナンピン買いですが、実は注意点が多い買い方なんです。
そこで、この記事でナンピン買いの注意点について解説します。
具体的には、
- ナンピン買いとは
- ナンピン買いをしてしまう理由
- ナンピン買い時に注意すべきこと
の順番に解説します。
ナンピン買いに気をつけることで、投資成績を上げられる可能性があります。
ぜひ、ご一読ください。
目次
ナンピン買いとは?
ナンピン買いとは、保有している株式が下落した際に、追加購入をする株式投資の手法です。
平均取得単価を下げられるため、その後株価が回復した場合に利益を上げやすくなります。
読みどおり株価が回復するのであれば意味のある投資方法ですが、一方で追加購入後にさらに株価が下落した場合、損失が拡大してしまうので注意が必要となります。
ナンピン買いは、購入にあたってのお得感はあるのですが、リスクの高い手法です。
それではなぜ、投資家はナンピン買いをしてしまうのでしょうか?
ナンピン買いをしてしまう理由
- アンカー効果
- 配当率の上昇
ナンピン買いをしてしまう理由としては、上記の2点があげられます。
これらの影響で、株価が実際の価値よりも割安に感じられてしまい、追加購入してしまうのです。
アンカー効果
アンカー効果とは、株式購入後の株価の適正金額は関係なく、自分が購入したタイミングの株価が基準となってしまうことです。
購入時より株価が上昇するとより割高に感じ、株価が下落するとより割安に感じます。
そのため、株価が下落するとアンカー効果による割安感から追加購入してしまい、ナンピン買いにつながりやすいのです。
配当率の上昇
また、配当率も上昇することもナンピン買いの要因の1つです。
株価が下落することは、その分配当率が上昇することを意味します。
ナンピン買いにあたって注意すること
最後に、ナンピン買いをする場合の注意点について解説します。
冷静にゼロペースで考える
上記で説明したアンカー効果などの影響で割安に見える場合でも、冷静に
“ぼく”
を考え、業績に問題ないかを分析、確認することが大切です。
もし、今その株式を取得していない場合でも購入するか?を考えてみましょう。
一つの銘柄の比率に注意
「卵を一つのカゴに盛るな」という有名な投資の格言があります。
リスクを分散していれば、そのうちの1つに何らかの問題があったとしても、影響は少ないですよね。
株式投資において、リスク分散は大きな意味があります。
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また、ナンピン買い後にさらに株価が下落する可能性もあります。
保有単元数が多いと下落のダメージも大きくなるので、そのリスクを取ってでも追加購入するべきなのか、考えるようにしましょう。
あらかじめ1つの銘柄は保有資産の○%までと決めておく、なども有効な対策です。
まとめ
ここまでナンピン買いについて解説してきました。
ついついリスクを取りすぎてしまっていた、という方も多かったのではないでしょうか?
リスクを正しく把握し、冷静に意思決定をしていくことが重要です。
是非参考にしていただき、今後の株式投資に役立ててください!