“ぼく”
日本では「断捨離」として広まった、部屋の片付けですが、中には貯金体質になったなど、お金にいいこともあるようですね。
今回はなぜ片付けがお金にもいいのかを紹介していきましょう。
目次
片付けで貯金体質になるのは、サンクコストがなくなるから
サンクコストというのは、経済学用語で埋没費用、つまり回収不可能になった費用のことです。
経済用語と聞くと難しく思えますが、わかりやすい言い方をすれば、せっかく買ったもののことです。
身のまわりにあるサンクコストの例をあげてみましょう。
- 自宅で運動しようと思って買ったトレーニング用品
- 買ったけど、一度も着ていないおしゃれな服
- 覚えようと思って買ったギターなどの楽器
- 一度試しただけでしまったままの調理家電
リストのようなものに心当たりのある人は多いのではないでしょうか。
片付けによって、こうしたサンクコストを処分すると、身のまわりだけではなく頭の中までスッキリします。
この頭の中までスッキリさせる効果が、自分を貯金体質に変える理由だと考えられます。
さらにサンクコストについて、詳しくみていきましょう。
- 過去の買い物の記憶は強く残る
- 自分が買った物の価値は高くなる。
過去の買い物の記憶は強く残る
過去に自分で高価な買い物を経験した人は、その時の記憶をよく覚えているのではないでしょうか。
高額な買い物だから、いろいろと検討に時間をかけているはずですし、なにより人間は、感情がたかぶると記憶に残りやすいものです。
強い買い物をした記憶がサンクコストの存在を大きくします。
自分が買った物の価値は高くなる。
みなさんはヒストリーチャンネルの「アメリカお宝鑑定団ポーンスターズ」というテレビ番組をご存知でしょうか。
アメリカの質屋の売買の様子がわかるのですが、これを見ると面白いことがわかります。
質屋に物を売りに来る人の中でも、自分が買ったもの、長年保管しているものほど自己鑑定額が高くなるのです。
私も、思い切って売りにいった高価な品が、予想以上に安値をつけられてがっかりしたことがあります。
せっかく買ったもの何だから、なるべく高値で処分したい・・・そう考えて取引を長引かせてしまうことがあるのもサンクコストの特徴です。
サンクコストが無駄な出費を生み出す
サンクコストの有名な話のひとつに、コンコルド効果というものがあります。
ヨーロッパの航空会社でコンコルド導入が実現不可能だと気づいていたのに、過去の投資額を考えて中止にできず、さらに投資してしまった失敗のことです。
コンコルドの話は規模が大きすぎてわかりづらいですが、これも身のまわりでよくある出来事です。
- 別の運動なら続けられるかもと、さらにトレーニング用品を買い足してしまう
- 着ていないおしゃれな服に合わせるために、アクセサリーや小物を買い足す
- 使っていない楽器を覚えるために、参考書や高い講座に登録してしまう
- 別の調理家電を買い足してしまう
どうでしょう。見に覚えはありませんか?私はあります(笑)
“マニーハッくん”