2020年8月27日、読売新聞オンラインでこのような記事が掲載されました。
トヨタ、定期昇給「一律」から「成果」へ見直し・・・ゼロの可能性も
なんと、あのトヨタが一律型の定期昇給から成果型の定期昇給に変更するみたいです。
日本の大企業が賃金制度を変更するため、日本の他の企業も今後、成果型の定期昇給になるかもしれません。
“ぼく”
“マニーハッくん”
成果型の定期昇給になると、仕事を頑張りしっかり成果を出すことで査定評価が良くなり昇給していきます。
そのため、優秀な人ほど昇給額が多くなり、仕事のやる気も出てくるでしょう。
しかし、仕事があまりできない人は査定評価が低くなります。
今までの一律型の定期昇給だと査定評価が低くても昇給していましたが、成果型の定期昇給だと昇給がゼロになる可能性があります。
“ぼく”
散布両論がある成果型の定期昇給。
どうしてトヨタみたいな大企業がこの成果型の定期昇給を採用したのでしょうか。
成果型の定期昇給を採用するメリットやデメリットについてまとめてみました。
目次
成果型の定期昇給のメリット:実力主義
成果型の定期昇給になることで一番に思いつくのが、実力主義になるということです。
実力がある人がしっかり評価されて昇給されることで、仕事へのモチベーションもあがるでしょう。
また、成果がしっかり評価されるので、優秀な人材をつなぎ止めることができます。
“ぼく”
実力主義になる理由の一つに、終身雇用制度の崩壊があります。
1年前に日経ビジネスの記事にこのようなものがあります。
「終身雇用難しい」トヨタ社長の発現でパンドラの箱開くか
この記事は、日本の特徴的な雇用制度である「終身雇用」を続けていくのは難しいと話しています。
“ぼく”
グローバル化してきた現在、日本の企業もグローバル化に対応しないといけません。
そして、世界では終身雇用制度はありません。
企業の経営が厳しくなると大幅なリストラが行われます。
その代わり、世界の転職がしやすい環境になっていて、人が流動的に移動できます。
日本の企業も世界と同じようになると思われます。
そして、このような流動的な社会になると実力主義になります。
まとめるとつぎのようになります。
- 社会がグローバル化し、終身雇用が維持できない
↓
- 転職が当たり前の流動的な雇用体系になり、実力主義になる
↓
- 賃金体系もそれに準ずるものになり、成果型の定期昇給になる
成果型の定期昇給の3つのデメリット
成果型の定期昇給には、次のような3つのデメリットがあると考えられます。
- 昇給なしになる可能性がある
- 公平な評価ができるかわからない
- 社内がギスギスする可能性がある
これらを1つ1つ見ていきましょう
①昇給なしになる可能性がある
一律型の定期昇給なら1年に1度昇給がありました。
しかし、成果型の定期昇給だと、昇給しない可能性があります。
例えば、仕事で失敗を多くしてしまった年は査定が低くなります。
そして、そのまま評価につながり、昇給がなくなります。
また、失敗はしなくても成果が上がらない場合にずっと昇給が無いこともあり得ます。
どの会社にもあまり結果を出せない人はいると思います。
その人はずっと昇給がないことになります。
“ぼく”
②公平な評価ができるかわからない
評価されるのは人なら、評価するのも人になります。
人同士なので、仲が良かったり、悪かったりするかもしれません。
そこで、上司に気に入られようと行動する人が出るかもしれません。
そして、たいして結果を出していない人が昇給する可能性があります。
“ぼく”
このような不公平なことが行われる可能性が0ではありません。
きっちり正確な評価を行える仕組みが必要ですね。
③社内がギスギスする可能性がある
実力主義になると、自分だけ結果を残そうとして、周りに協力をしなくなります。
また、結果に繋がらない仕事(例えば、簡単な掃除や片付けなど)をしなくなるかもしれません。
“ぼく”
結果に繋がらない仕事をやる人とやらない人が出てきて、社内がギスギスする可能性があります。
このような結果に繋がらない仕事もしっかり評価につなげれる仕組みが必要ですね。
<まとめ>変化を受けいれて、行動しよう
日本一のトヨタが成果型の定期昇給に変更したら、他の企業も同じように成果型の定期昇給に変更するかもしれません。
変化が激しいご時世なので、変化に対応できなければ取り残されてしまいます。
勤めている会社が成果型の定期昇給を検討しても、焦る必要はありません。
しっかり「何をすればよいか?」「どのようなことを行えば良いか?」を考え、行動すれば結果を着いてくると思います。
成果型の定期昇給はデメリットはありますが、きっちり結果を出し、正しく評価されれば仕事へのモチベーションに繋がります。
これを機に、自分の仕事への考え方を見つめ直すのも良いかもしれませんね!
“マニーハッくん”